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管理薬剤師の仕事
どのような分野においても、職場には必ずその部署ごとの責任者がいて、その職場の管理をしています。
責任者がいないとその職場におけるリーダーが不在となり、さまざまな問題が生じるからです。
基本的に、組織というものはリーダーがいて成り立つものです。
そうでなければ序列が存在せず、指示系統も全く成り立たないからです。
その職場においてさまざまな業務が行われる中、その管理を行い、それらに対して責任を負い、実際に活動する労働者に対しての適切な指導、指示を行う存在があることで、初めて円滑に職場が機能するといえます。
管理薬剤師という仕事は、薬を取り扱う職場における責任者としての役割を担います。
この名前だけを見ると、薬剤を管理している人、もしくは管理が必要な薬剤を取り扱う人、というように思われがちですが、実際にはそういった内容の仕事を行うのではなく、その職場における管理をする役目、すなわち管理職になります。
管理職とは、簡単に言えば店長や部長といった存在です。
特にはっきりと特徴が表れるのは、ドラッグストアや薬局です。
お店の代表ということになるので、その業務内容は非常に想像しやすいでしょう。
どのような薬を仕入れ、どういった陳列をし、どんな店としてその地域に根付かせるのかといった構想をしっかりと練って従業員に指導を行い、店を維持、拡大していくための責務を果たすのが薬局やドラッグストアの管理薬剤師です。
管理薬剤師の職は、必ずしも経営者と同一である必要はありません。
例えば、一つのドラッグストアにおいて管理薬剤師と経営者が別にいるというケースは、特に珍しいことではありません。
この場合、経営者がそのお店の経営全般を行い、管理薬剤師は責任を負いながら代表者の一人として仕事を行っていくことになります。
とはいえ、経営者ではないから全く経営に口を出せないということはなく、現場責任者として、商品の入荷や陳列など、さまざまな面で陳情することができるのが一般的です。
その責任は重く、業務をしていく上で精神的な負担は少なからずかかってきますが、その分報酬は通常の従業員より良く、なにより「お店を切り盛りしている」という点において大きな充実感を得られることは間違いないでしょう。
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